インドネシアで駐妻、始めました。

非キラキラ系駐在妻です。ボサボサ系? in ジャカルタ

イジェン火山ブルーファイヤー鑑賞ツアー 2

Banyuwangi Kawah Ijen

登山口を入るとなだらかな山道が始まります。登山道は整備などしておらず、かなりの急勾配も何度か訪れます。登る時には苦にならなかったのですが、地面は細かい土と砂だったので滑りやすい靴だと下りが大変でした。

 

それと、暗くてあまりわからなかったのですが、土埃がすごいです。懐中電灯に照らされると、細かい土が舞っているのがよくわかり、ゾッとしました。マスクも付けずに何時間も歩くのは体に悪そうです。せめてふつうのマスク1枚していればよかったと思いました。

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 明るい時の登山口の様子

 

感覚で2/3ぐらい来たところに小屋があります。歩き始めて50分経っていました。飲み物なんかが売っています。トイレは無いのだとガイドさんは言っていました。大量の登山客がそこで休憩していました。我々のガイドも、このまま行くと早く着きすぎるのでここで時間をつぶそうと提案してきましたが、私たちの体力ではゆっくりしか行けないと思うし、ブルーファイヤーでゆっくり時間をとって写真を撮りたかったので、できるだけ早く出たいと言って、小屋を後にしました。

 

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途中の小屋。人がいっぱい。

 

山頂に近づいて来ると、道幅が狭くなり、すぐ横は崖というような恐ろしいところをしばらく歩きましたが、暗くて見えないのが幸いし、なんとか通り抜けました。頂上に着いたので、ガイドが火山口まで降りる?と聞くので、もちろん!と答えて、火山口へ向かいました。

 

火山口へは、岩場を約45分かけて下るのですが、かなり険しい道のりでした。前にも後ろにも登山客が押し寄せているので、転ぶことは許されません。後ろを気にしつつも、落ち着いて自分のペースで降りるように集中しました。岩場にも細かい土が乗っていて、靴が滑りやすくて危なかったです。結局、渋滞により1時間ぐらいかかっていたみたいです。途中で硫黄ガスが立ち込めて来るので、ガスマスクを着けました。苦しくなくて素晴らしい!さすが日本製、と感動しました。火山口に着いたのは4時頃でした。

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火山口を目指して降りて行く。急斜面の岩場。奥にうっすら青い炎が!

 

30分ほど滞在して写真や動画を撮りましたが、なかなかうまく写りませんでした。オーロラの撮影をイメージして、暗がりで弱い光を撮すことを想像していたのですが、実際はたくさんの見物客のフラッシュや懐中電灯が、常に吹き出している白い蒸気に当たって、辺りは結構明るく、なかなか青い光だけを捉えることができません。白い蒸気の方向は風向きですぐに変わるので、シャッターを長時間開けていると蒸気や他人のフラッシュが写り込んでしまいます。実際、ミラーレスのオートで撮影したのが一番きれいに写っていました。それは私のカメラのスキルの問題でもありますが…!!

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BLUE FIRE ! 硫化水素の煙に何度もまかれそうに!

 

30分ぐらい滞在して、頂上に戻ることにしました。ゆっくりしすぎたので、日の出を見ることはできないだろうとガイドが言いました。日の出よりブルーファイヤーだったので、別にいいよ、という感じで帰りの岩場を登りました。45分間岩場を這い上がるのは、ヘタレ夫婦にとって、かなりしんどかったです。4:50頃にはほぼ明るくなってしまいました。

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頂上でぷすぅ〜と破裂したパパイヤのポテトチップス(のりしお味) 

 

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頂上部分。小さいつぶつぶは人です。煙っている側が火口側。

 

頂上に戻ったら、今度はカルデラ湖を見に行くのですが、ガイドさん曰く今日はガスが立ち込めていて見えないのでやめようとのことでした。この湖は、濃度の高い硫酸の湖と聞いて、かなり期待していたのでガッカリしましたが、自然現象なので仕方がないとあきらめました。帰り道では、朝日を浴びた山々がすごく綺麗でした。下りの道は、足元が滑って私だけ転んでしまい、坂道を見るだけで心が折れそうでしたが、ガイドさんは私をずっと支えてくれていました。後ろから来た知らない人が竹の杖をくれました!みなさんに親切にしてもらい、なんとか7時には登山口に戻ってこられました。

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登山中、現地のおじさんが担架に車輪がついたようなものを持って、「タクシー!タクシーだよ!」と客引きをしていました。使っている人もちらほら。インドネシア語では500円と言い、英語では1000円という輩もいました。よろける私は格好の鴨で、誘惑に負けそうにもなりましたが、自分の脚で登った、と言いたかったのでがんばりました。また、崖なんかでおじさんが万が一足を踏み外したらきっと担架だけ落ちて行くんだろうなと思うと怖くて命を預ける気にはならなかったのもあります。

 

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駐車場にある売店。お菓子とか飲み物とかがメイン。上着はレンタルしているのかな。登山スタート時の午前1時頃も開いていました。

 

登山口で運転手と再会し、ホテルに送り届けてもらいました。シャワーを浴びて、硫黄の匂いがプンプンする服を着替えて、朝食を食べて、次の集合時間まで3時間ほど寝ました。